ジャズマスターのブリッジ弦落ち対処法とレトロトーンのレビュー

ジャズマスターといえばあの”ビシャッ”とした音が特徴的だろう。そして何より外見が抜群にカッコいい。

筆者は以前、THE NOVEMBERSの小林氏の音に憧れて、中古のフェンジャパのジャズマスを安く購入してピックアップをグレッチ製の物に替えたこともあったが、ぶっちゃけそこまでピンと来なかった。ジャパンの純正があまりにもチープな音だったので、ピックアップ交換後はそれなりに使っていたが結局後輩に売ってしまった。

その後、某オークションサイトで買ったフジゲン期のフェンジャパのテレキャス、ヴァンザントのストラトを使っていた。大学生の頃の話だ。当時は機材を買うためにパチスロで日当2万程を取り、講義に出る生活を送っていた。

後半は打ち子を使って半自動化はしていたが、結局その集めた資金の大半は機材とライブ代に消えていった。本当に懐かしい。

 

そして、ヴァンザントを手放すきっかけになったのが、毎年恒例の初売り楽器セール。秋葉原のセールに並んでUSAのジャズマスを購入してから一度も竿は替えてない。

ちなみに購入価格は7万程。ほぼ新品だったので良く買えたなと今でも思い返すことがある。

このジャズマスを手放そうと思わない理由は、ジャンルもそうなのだが、なにより「音」・「しっくり感」が今まで使っていた竿の中で一番良い。ジャパンのジャズマスに比べると音がリッチだ。以前持っていたジャパン製はハイが異様にキツく、色んな意味でチープだった。

初めての弦落ち

音は確かに素晴らしいが、弦落ちはしょっちゅうだった。轟音系の音作りをすれば当然思い切り本気でストロークしたくなるだろう。

しかし、気付けばいつの間にか、6弦があるべき場所に無い。ジャズマスを使ってから初めて弦落ちした時に、これがジャズマスを使っているユーザーを悩ませる要因なのだと改めて実感した。もちろん、ジャズマスを購入する前から「ジャズマスは弦落ちするから使いづらい」…といったレビューを何度も見てはいた。

ここで対処法を考えるわけだ。

  • バズストップバーを使う
  • ブリッジを変える

当時はこの方法が最善だと某掲示板には書かれていた。

バズストップバーを使う

弦を押さえつけてテンションを稼ぐ・角度を付ける→弦落ちしにくくなる。

これがバズストップバーの役割だ。角度を付けることによって弦落ちがしにくくなるのはシンプルに良いと思えたが、「テンションを稼ぐ」の一言で本末転倒感が出ている。

ジャズマス特有の”ビシャッ”・”ピシャッ”といった魅力的な音は、ジャズマスのテンションの緩さが関係している。つまりテンションを稼いでしまえば当然その音は失われる。

レビューを見てもやはり同じような事が書かれている。しかし、実際に使ってみないと分からないと思い、楽器屋で一応見てみることにした。

ニッチな商品ということもあり、在庫がなさそうな気もしたが奇跡的に在庫があった。自称ジャズマスに凄く詳しいと話をかけて来た○村楽器の店員さんにゴリ押しされたが、オークションで中古で買った。

そして購入してから1週間でオークションに出品した。

つまりそういうことだ。筆者が好きな音を保つことが出来なかったのだ。その上絶対に弦落ちを防げるわけではない。「気持ち落ちにくくなったかな?」程度だ。

音を犠牲にしてまで付ける価値はないと個人的には感じた。個人的にはだ。

ブリッジを変える

そしてブリッジを交換してしまうというのも一つの手として様々なブログやSNSにも載っていた。

中でも非常に衝撃的だったのが、レスポールのブリッジを乗せ換えてしまうという所業だ。そこまでするならジャズマスじゃなくても良いのではないだろうか。

音の変化に関しては記載されていなかったが、ルックスがちょっと。その。ダサかった。

最善と言われていた上記の二点は考えられないと思ったため、他の方法を考えていたところ、「レトロトーン」に出会った。

レトロトーンとの出会い

バズストップバーやブリッジ交換という選択肢を捨てると、もう何も残らないのではないか。

そう思っていた時に出会ったのが上述した「レトロトーン」だ。

サドルを変えて弦落ちを防ぎ、更にはより綺麗な音になる。そんな都合のよい物があるのだろうか。

サドルの値段に関してもかなり良心的で、逆に怪しくなった。「これは弦一本分のサドルの単価なのではないか」と。

だが、注文してから届いたのは一式だった。ちょっと興奮しつつサドルを交換。

そして、音の変化に驚いた。音がクリアというか煌びやかさが増した感があり、なによりジャズマスの音がした。弦落ちに関しても”弦をわざと落とすようにグイってやらないと”落ちない。バズストップバーなんぞよりも明らかに効果的だ。

ジャズマスの良い部分を引き出し、なおかつネックだった弦落ちを防ぐ。

弦落ちに悩んで

  • 「バズストップバーの導入を検討している方」
  • 「使ってみたけどあまり効果を感じていない方」
  • 「音が変化してイラついている方」

はバズストップバーなんぞぶん投げてブラスサドルを検討すると良いだろう。

買って1週間で売り飛ばした人間が言うのだから間違いない。

 

また、ジャズマスは「使いにくそう」といったイメージでギターを購入するか迷っている方も、こういったジャズマスターに愛と熱意を注いで”使えるギター”としてパーツを作っている人間は存在する。安心して使ってほしい。

これだけの物を作る人間はどんな人物なのだろうか。自然と気になるはずだ。安価で尚且つ効果的な物を作ってしまう人を。

マツナミヒロキ氏

ジャズマスターと言えば誰を、どんなバンドを思い浮かべるだろうか。エルビスコステロ、マイブラ、Ringo death star、ノベンバ、toe、Mono…書ききれないほど様々な人間がジャズマスを使っている。

筆者は、ジャズマスターといえばマツナミヒロキという名前が頭に浮かぶ。「ジャズマスターを使っているアーティスト」…といった特集は某雑誌でも度々アップされるが、彼の事を知っている方であれば自然とジャズマスター=マツナミヒロキに繋がるのではないのだろうか。

ジャズマスターの魅力を、本質をこれでもかとユーザーに浴びせ、ジャズマス好きの心を抉ってくる人物だ。

日本でもここまで”純粋かつ愚直に”ジャズマスに愛を注いでいる人間は少ないはずだ。だからこそジャズマスと聞いて彼をイメージしてしまうのだろう。

説明するまでも無いが、このブラスサドルの発案者はレトロトーンの「マツナミヒロキ」氏だ。

ピックアップの制作なども手掛けており、自分の工房で制作をしている。日々Twitterでジャズマス関連をはじめとして、ギターの作成過程やメンテなど様々な情報をツイートしている。

氏の発言を見る度、もう一本欲しいと思ってしまう。

 

ジャズマスターもそうだが、気になっているのはやはり「ワンマスター」だ。ジャズマスターの”ピックアップ一発・ボリュームノブのみ”というシンプルで漢気溢れる仕様だが、ぜひ機会があれば弾いて見たい。そして欲しい。

 

本人にはそのつもりは無いかもしれないが、「ジャズマスター=マツナミヒロキ」というイメージをジャズマスを使っている方の大半が抱くようになってほしい。また、彼のような姿勢を常に見習って生きていきたいと思う。

もはや、宣伝をしているのではないかと感じたかもしれないが、ジャズマス特有の悩みから解放された”あの感動”とマツナミヒロキ氏のギターに対する熱意を今更ながら書き起こすとこんな文章しか書けなかった。

それだけ信頼性があるブランド。そして人間だ。

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しらゐし

このブログの管理者およびテンガ戦士です。 機材や好きなバンドについて綴っています。

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