無料版と有料版soundcloud Goの使用感比較と日本での価格と公開時期

現在の音楽ストリーミングサービスをひっくり返すかもしれないツワモノが現れました。

古参の音楽webサービス、soundcloudが新たな業態に乗り出したそうです。

2016/06/25現在、日本においてsoundcloudは著作権関係は目を瞑って音楽製作者たちがリミックスの腕を競ったり、新進気鋭のネットレーベルの公開の場である音楽SNSとして使われています。

音楽、特にクラブミュージック好きの方は必ず一つはアカウントを持っているのですが、悲しいことに筆者の友人に聞いてみたところ「あー全部英語の使い方よくわかんないやつ?」「入れたはいいけどピンとこないやつね!」「オシャレな人とかDJみたいな人が使ってるやつ」「都民しか使ってない」「それ何?」といったリアクションが多数派を占めています。

AppleMusicやPlay musicで著名アーティストのほとんどの曲を聴くことが出来るという事実が大きいのでしょう。

それらの音楽ストリーミングアプリのおすすめだけで十分に事が足りるため無料だがアングラな印象のsoundcloudはクリエーター層や音楽にこだわりの強い方、新しい物好き(日本の20代でこのアプリを入れている人の半数はtwitterでFashionsnap.comをフォローしています:筆者調べ、ソースはありません)に支持されるに留まっている印象です。

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soundcloud Go日本での配信時期について

そんなsoundcloudですが、2016.3.30に米国でサービス開始となった”soundcloud Go”では、Apple music等に代表される音楽ストリーミングアプリと同じ土俵で戦うために、大幅な路線変更となった模様です。既存のライブラリに加え、著名なアーティスト、インディーズのアーティストやネットレーベルの旧作や新譜や大量に追加され、オフラインでの再生が可能になりました。

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出展:soundcloud公式

価格は月額9.99ドル、iOSユーザーは月額12.99ドルのアプリ内課金となります。少し割高に感じますが、曲数がすごいんです。

その数なんと1億2500万曲!!LINEmusicは約1,500万曲、他の音楽ストリーミングサービスの中で最も曲数の多いPlaymusicですら約3500万曲(2016.6月時点)ですから、登録したのに好きな曲が全然ない、という状況は考えにくそうです。30日間の使用期間があるそうなので、興味のある方はぜひ。

現時点ではアメリカのみでのサポート、公式にサポートの発表が出た国はイギリス、アイルランドです。恐らく3~6ヵ月の間に日本でのサポートも実装されることでしょう。

理想とするサービスを太っ腹にし続けたたせいで1億2330万ドルもの負債資金による調達をしてしまっているsoundcloudはいま新規ユーザ獲得にものすごく焦っています。可能な限りスムーズな各国後の対応を急いでいるはずです。また、大手メジャーレーベル三社(ソニー、ユニバーサル、ワーナー)に加えインディーズ・レーベルの権利保護業界団体Merlin等もライセンス契約を結んでいます。soundcloudにとっては難しい問題である著作権関係についても比較的スムーズな解決があります。

ユーザーインターフェイスは変わったの?

そして、既存のsoundcloudユーザーにとって気になるのはやはりインターフェイスや使い勝手の変化でしょう。慣れ親しんだお気に入りのサービスが変わってしまうことは結構なストレスです。

 

ご覧のように、ユーザーインターフェイスに特に大きな変化は無いようです。

記事用

 

 

お気に入りの曲が消される???

しかし、今後無料会員で利用する際には再生できる楽曲が減るようです。無料ユーザーは有料会員限定の楽曲に当たった際は30秒のみのプレビュー再生になる模様です。先述のとおり今までのsoundcloudでは、著名人から趣味のクリエーターまで、自由気ままにリミックス音源やミックステープ、マッシュアップ、カットアップで作られた楽曲をアップロードしており、基本無料のサービスであったため著作権については目をつぶる、というか薄目で見ている感じでした。

しかーし今回のサービス変更ではそうもいかず。危惧されるのは、原曲の持ち主以外のアーティストによるリミックスやhiphopアーティスト等によるサンプリング(既成曲の一部分を切り取り、ループさせてトラックを作ること)、第三者のDJ等による良質なミックステープが大量に消されてしまうことです。

筆者は現在VPNサーバーを経由してsoundcloud goの無料トライアルを利用する方法でアメリカでの表示ページを閲覧しているのですが、私が見る限りでは今のところ削除されているものはあまりないです。私が日本のネットレーベル好きというのも影響しているとは思いますが感覚として消されているのは1/10くらいでしょうか。あまり今までと変わらない印象です。いくら取り締まってもアップロードされるものが多すぎて削除が追い付いていない現状です。YouTubeにあふれる違法動画の数々を見ればオンラインでの取り締まりの難しさは周知のことでしょう。

ですがtwitterにおいて相当数否定的な意見が上がっているのを見ると、単に私のリサーチ不足で変わりようは激しいのかもしれません。

 

かなり乱暴な言葉で罵っていますね。お気に入りの曲でも消されてしまったのでしょうか。賛成意見も多数あり、賛否両論吹き荒れています。

現在手の回りきっていないマイナーなアーティストによるリミックス等を好む方も、安心はできません。

アップロードされている音源の重複を見つけるアルゴリズムがもっと進化すれば、簡単に見つけ出されます。例えばYouTube RED(有料版youtube、広告なし、バックグラウンド再生、PlayMusicを無料で利用できる)がアメリカでサービス開始になった際相当数の動画が消された模様です。今までよりも精度の高いアルゴリズムが使われたのでしょう。技術が存在する以上、すぐにそういった便利なものは波及してゆくと考えられます。

AppleMusicには、コピーライトの自動的に処理がされてリミックスなどを自由にアップロードできるシステムが組み込まれています。そういったものがsoundcloudに導入されれば、ことDJ文化圏に密着したサービスとして最強のインターフェイスになることは間違いないでしょう。

また、今回soundcloudGoのサービス提供に際するレーベルとの契約内容に、「楽曲使用権利、決定権をレーベル側にゆだねる」という契約があった模様です。フリーでのリリース楽曲と有料配信の楽曲をレーベル側で決定できるということです。

つまりフリーで配信された曲のリミックス、マッシュアップの削除依頼に対してはある程度寛容に対処が予想されます。

 

今はまだ情報が錯綜していますが、どうやらできる限り今までと同じようなアットホームなプラットフォームとしてサービスを続ける努力はしているようです。がんばれsoundcloud。

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Soundcloud Goサービス開始で得をする人、損をする人

利用者目線だとやはり気になるのはこれですよね。誰にとってはお得で、誰にとってはそうでないかをまとめました。

得をする人

・soundcloudの運営

言わずもがなですが今まで無料で配信していたコンテンツもひっくるめて総曲数にカウントして課金サービスを開始した訳ですから、経済面でのメリットは大きいです。しかし既存のユーザー離れが気になるところ。ヘビーユーザーならほかの音楽ストリーミングサービスを解約してGoに一本化してくれると思いますが、日本においてそれはどのくらいの比率なのでしょうか…強敵が多いです。

・ウルトラライト無料ユーザー

appleMusic等で聞いている曲に飽きて、ごくたまに何となくsoundcloudを立ち上げて数曲再生するくらいのユーザーにとってはお得な話です。広告が挟まるとはいえ、画面をタッチして広告を飛ばさなければならないものではないので、あまり大きなストレスは感じないでしょう。

 

・GO会員

リミックス音源が消されたりはしていますが今までの利用状況はそのままに著名アーティストの新譜も聞けるようになるためあまりマイナスは少ないでしょう。聞く専門のヘビーユーザーにとって音楽ストリーミングサービスをGoに一本化する選択肢は一考の価値ありです。

 

・個人のコンポーザー、トラックメイカー

リミックス等に頼らず自炊した素材のみでリリース活動を行っているアーティストにとってはメリットです。Goサービス開始でユーザーの母数が増えればそれだけstreamに上がった際のエンゲージメント数は増えます。それに加えてPROプランから安価にGo会員に移行できるので公私ともに使えるプラットフォームとして活躍は間違いありません。

 

損をする人

・ライト無料ユーザー

自分でプレイリストを作ったり、likeした曲を作業用BGMとしてsoundcloudを活用している層にとってはGoのサービス開始によるデメリットが大きいでしょう。広告の挿入や、リミックス等が少し削除されること、フルで聞ける曲の制限(これについては今のところ使用感はあまり変わらないようです)。この層を有料会員にシフトさせるため、作為的にこの層のユーザビリティを下げているようです。アップロードされる曲の数と質には申し分ないので、日本上陸の際には無料トライアル期間を利用して他のストリーミングサービスと比較してみてどちらかに絞ると良いでしょう。

 

・DJ主体のネットレーベルやDJ

言わずもがなリミックス、マッシュアップの制約が厳しくなったことによるデメリットです。Go導入によるsoundcloud利用者数の増加とはかりにかけてもこれはマイナスでしょう。本当の意味でオリジナルなクリエイターというものがどの世界でも需要が高まっています。

SoundCloud: 音楽&オーディオ
カテゴリ: ミュージック
現在の価格: 無料

ご覧のように、まだsoundcloudが目指すサービスと現状提供されているサービスの間に開きがあり、そこのギャップで不便だと感じる方も多いのでしょう。しかし噛み合えばアーティストの登竜門として、クールな曲を流しっぱなしにするツールとして最高のものになる見込みはあります。筆者はこれからも暖かく課金して動向を見守ろうと思っています。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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                  この記事を書いた人

マルチデザイナー,トラックメイカーを都心(千葉県船橋市)で営んでいます。好きなものはハンバーグで、嫌い物はトマトと確定申告です。

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